日々是口述163(R6・03・13)

祈りには 表と裏の 幸不幸

波動の不思議 神のまにまに

ある情報によると、祈りにはその内容によって、例えば幸せを祈ると、その瞬間に裏面にマイナスなエネルギーが産まれ、不幸な現象が起こるのだという。しかも、これは宇宙法則だからどうしようもないというのだ。

例えば「家族が健康で幸せになりますように」と祈り、それが叶ったとすると、その反対のエネルギーが発生して、どこかの誰かが不幸になる現象が起こるというのだ。これには山本も困ってしまった。この表裏の法則は、例えばコインの表裏をいくらこすってこすってナノミリに薄くしても存在し、最終的に表と裏とが一体になった瞬間に、本体のコインの存在が消えるというのである。

早速に友人から質問が入った。「祈りのエネルギーでよくなる場所と、悪くなる場所が波のように現れるのですね」「もし自分の祈りが通って叶うとなると、その反対側で悪くなる人がいるということでしょうか?」

優しい心の人ならば誰でも同じような質問が出るのは当然である。

そこで「出任せ」の言葉のお出ましを願ったのだ。「波動の原理では全ては共鳴現象ですから、マイナス波動に共鳴する人種として考えれば、世界のどこかには、好んでそれぞれのエネルギーに共鳴するのだと思います」「地獄界には好んで行く人々もいるそうです」とお答えしたのだ。

昔、YMCAでボランティア活動をしていた時の話である。毎年暮れに寒さが近づくと、都ではホームレスの人々を集め、暖房設備の整った食事にも事欠かない収容施設に収容するのだ。勿論日常は色々な仕事をして働いてもらうのである。ところが、一か月もすると何人もの人々はいなくなってしまうという。寒空の段ボール生活に戻ってしまうのだ。

この話を聞いた時、(そうかー、地獄も人によっては住みやすいのかもしれない)と思ったのである。

 

全てには表裏があり、陽と陰があり、プラスとマイナスがあって物質は存在するという。神代の昔からイザナギの命、イザナミの命がおられる。これこそが宇宙法則であり、物質存在の原理原則である。世の中のマイナスと思える出来事も、実は後になって、その人の人生にとって大きな幸せになるための気づきの現象であった、などのことは、世の成功者の言葉には必ず出てくる話である。

祈りのエネルギーに存在するプラスとマイナスの力は、同時に必要なのであって宇宙に存在するのだ。神様の創造の力にただただ感動し、その恩恵に浴することの幸せを、素直に受けることが、神様への感謝と報恩になるのではないだろうか。